その先の努力・・・?

たとえば英語。初めて受けた時840点だった。自分でもちょっとびっくりした。それから何度か受けてTOEIC900点とって、それっきり。英語も「それなりにできる」レベルだからもうちょっと勉強した否と思っても、売っている本はせいぜい「900点攻略」とかで、微妙に自分に役に立つのかわからないものばかり。まあ大丈夫かなと思って英語圏に移ってみたら、やっぱり普通に仕事を見つけることができた。もちろん自分の日本語の能力に比べたら英語の能力はとても未熟だけど、それでも知能がつたないネイティブの人から仕事を奪う程度の知性は認めてもらえるらしい。

たぶん私にはちょっとお得な能力があって、勉強でも遊びでも大きな劣等感を感じる必要がない。もちろんその分、自分より遅かったくせに自分を追い越していく人たちのことは妬んだものけど。

だからあたし、新しい仕事、習い事を始めるのが好き。誰もが褒めてくれるし、期待してくれるし、私も刺激を楽しめるし。例えばスキーもある程度やって一級とって、ある程度自慢してその後やらなくなっちゃったし、他にもインストラクターが出来る程度の能力はたくさんある。でもそこから競技レベルを目指したり、その道を極めたりしたいという欲望がないの。だって面倒だもん。その先の努力って、そこまでの努力とは全くの別物だよね。

でももう30過ぎだし、どうしたらいいかなぁ。なんかがんばる気力がない。通訳の学校とか行ったら、自分を鍛えるメソッドがありそうだからいい刺激になるのかな。そんな気持ちで行ってもきついだけかな。学校の宿題もまともにやったためしがなかった私だし。別に語学を売りにしなくても生きていけるし。ってか別に生きて行きたいとすら思ってないような感じだ。

あーあ、次のカウンセリングまで持つかナァ。

人間怒るとさ、熱くなるじゃない。熱さや痛さをさ、誰かが冷ましてくれるわけじゃないからさ、結局自分を焦がすことになるじゃない。傷ついたり怒ったり悲しんだりしたストレスはさ、結局全部自分で癒さなきゃいけないからさ、やっぱりそう言うことが少ない人生がいいよね。

私は上に2人の兄弟がいるからさ、2人についていこうとしたんだけど全然相手にしてもらえなかったんだよね。上の2人は同じ部屋で2段ベッドで寝起きして、私は別室。毎日一人だけ先に寝るの。両親の寝室に入ってはいけないときつく言われていたんだけど、弟が生まれたら弟は両親の部屋にいさせてもらえるんだよね。新生児なんだから当たり前なんだけど、そんなこと3歳だった私にはわからないからさ、なんで自分だけ一人?って思ってた。

それでも弟が生まれるまでは自分には末っ子として両親に甘えられる特権があったからそれなりに満足していたんだけど、弟が出来たらもう居場所無くてね。30年たった今でも結局一人きりのままだなぁ。いいことも悪いことも、どうでもいいことですら、何を思い出しても涙がこみ上げてくる。

インドの痴漢話

私のカウンセラーがインド人で、ボンベイ出身の方なんです。ボンベイは現在の正式名はムンバイなんですが、英語圏では未だにボンベイの方が通りがいいので、ご本人も面倒くさいからボンベイと言っているそうです。そのムンバイはですね、日本のように多くの人が通勤に電車を使うそうです。私が電車の中の痴漢の話をしたら、ムンバイの電車でも痴漢は多いとおっしゃってました。

でね、お国柄が異なれば当然痴漢のタイプも違うようで、ムンバイの電車の中では男性が女性の後ろからおったてたモノをぐりぐりって言うのはもうあたりまえなんですって。そして女性は絶対に騒がない。助けを求めることもしないで我慢するそうです。

逆に路上の痴漢は結構命がけ。手で胸を触ったり抱きついたりしたら周りで見ている男たちにぼこぼこにされるそうです。だーかーらー…、公の場所での痴漢行為は「おっと!ぶつかっちゃったーーー!」という体裁を繕うために、遠方からダッシュでやってきて体当たりだそうです。おかげでぶつかられた方は性的に接触されて不愉快な思いをする以前の問題として、転んで手や足の骨を折ったり胸を強く押されてあばらが折れたりするそうです。でも「事故だからごめんね」ってことで。

私は昔から蚊に対して、血ぐらい分けてやるから毒を注入するなと思ってますが、インドの女性たちもこんなひどい痴漢のされかたするぐらいなら触らしてやるよと言いたくもなるでしょうね。自分より恵まれている人間もいれば、そうでもない境遇の人もたくさんいる。あたしも自分の恵まれている部分をもう少し認識できれば、もう少し幸せになれるのかナァ…。

★初★ カウンセリング

初めてカウンセリングって言うものに行った。まず「何でカウンセリングを受けに来たの?」って言う当たり前の質問から始まって、「ゴールは何かしら」って感じで。・・・ゴールですか?

要するにカウンセリングは、ゴールを設定することで達成感を得られればいいのかな。凝り固まった私の心をマッサージして欲しかったんだけど、「全部で何回ぐらいかかりますよ、はい、よくなりましたよー、これで健康ですよー」で終らせることはできないよね、当たり前だけど。今までの人生がいっぱい詰まった心をどう解きほぐしたって、さわやかな人生に目覚める訳じゃないんだしね。・・・わかってるって。

セッションが30分なのか1時間なのかすら知らなかったんだけど、私ね、止まらなくてべらべらしゃべり続けたの。初対面の人だからもちろん人生のいいところばかり。今日は泣きたくなかったし。もちろん仕事をしていない事とか、母親に虐待を受けてたこととか、少しずつ挿入しながらね。何年も過食症だった事、下剤を乱用してたことなんかも言った。

あと、乗り物酔いがひどくて電車もバスも自分以外の誰かが運転する車も苦手なこと、日本を出る時に「二度と公共の交通機関は使わない」って誓って来たこと、この国に着いた翌朝すぐに車を買ったこと、東京の通勤電車の中で頻繁に痴漢に触られていたことなんかも話したんだけど、カウンセラーはそれらを見事につなげて、「あなたの心は私に触れるな!」って叫んでるって言われた。そうなの?あたしそんな性的虐待の被害者みたいな心理なの?

電車の中の痴漢なんて女性なら誰でも合うことで、あたしだって黙って触られていたわけじゃないしね。カウンセリングって本当に私にとっていいことなのかなぁ・・・。でもどんな本を読んでも「ちゃんとしたカウンセラーにつくこと」って最後には出てくるからさ、ここまで来たら他に頼るものないものね。とりあえず信じて続けるか・・・。

私の「体に」触れるなって言うより、あたしは正直誰とも関わりたくないよ。あたしの憧れはヒキコモリだから。残念なことにそういう贅沢な環境を持てないだけで、親がいたらそれが一番の仕返しだったろうなぁ・・・。あ、親生きてるんだけどね、過去10年で1度「見かけた」だけ。私は目も合わせなかったんだけど、一度近くを通り過ぎざるを得ない時に、母親に「がんばってください」って言われた。痛かったなぁ。ひどいなぁーって思った。私を応援したり、私の幸せ祈る資格なんてあの人にあるはずがないのに。私を貶め続けた張本人に自覚がないんだもの。ずるいね。ガソリンかけて燃やして、水かけて助けて、全身やけどの苦しみと傷跡をのこしたまま、残りの人生を歩いて欲しい。そうしたら私は「がんばってください」って声をかけてあげるの。

だって虐待された人生って、まさにそんな気持ちだよね。